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音づくりの最前線、Goh Hotoda氏の現場

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世界的なサウンドエンジニアのGoh Hotoda(ゴウ・ホトダ)氏のインタビューと「快音設計」に取り組むの戸井武司教授の研究の話とを組み合わせた記事が面白い。

エンジン音を騒音ではなくドライビングサウンドとして「聴かせる」事を念頭に置いたサウンドデザイン。これの発展系としてコンパクトカーのエンジン音が車内ではフェラーリ12気筒300馬力の咆哮や、F1の900馬力エンジン、1500馬力のM1エイブラムス戦車のガスタービンエンジン音までをも表現できる技術が実装される可能性もあるとの事。「音」のブランド化が着々と進んでいくようです。

このような技術者的観点からだけではではなく、ゴウ・ホトダ氏のようなアートの観点

例えば、ステレオサウンドが左右のスピーカーからバランスよく入ってくる心地よい状態の中で、少しだけぴったり合わない音を入れてみる。そうすると 人はすぐに気づいて「オッ?」と感じるわけです。ほんのちょっとだけ不安になるのです。このような小ワザを随所にリスナーに気づかれないように盛り込んで いくのがプロの仕事なのです。  スイカに塩を一振りしたり、一滴の酸味で甘みを際立たせるという手法は、味覚や嗅覚の世界では当たり前のように行われてきました。五感で感じる世界はきっとすべてこの構造を持っているに違いありません。

サウンドを作る側ではなく、ミキサーという音を組み立てる側にもこのような手法が使われ、素材をより素晴らしいものへと昇華させています。

「騒音」といえば不要なもののように捉えられがちですが、メインディッシュに対する付け合せのように、無くてはならない音へと捉えれば、さらに音のブランド化が進むのかもしれません。

音に興味のある方には非常に興味深い記事です。

世界的サウンドエンジニアの技
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080402/152001/?P=1&ST=leaf

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